DMEA 2024 ‐ シュトイテMeditecとSurgiTAIX社は医療機器のためのリアルタイムSDCの共同開発に合意

シュトイテMeditecとSurgiTAIX社は共同開発に合意しました。共同事業には、リアルタイムSDC (RT-SDC)と呼ばれる、「サービス指向デバイス接続(SDC)」のリアルタイム拡張機能のさらなる開発や、sdcXライブラリのデュアルスタックへの変換が含まれます。

SDCは医療機器の相互運用性を促進するオープンな通信規格です。相互運用性とは、メーカーを超えた医療機器の統合だけでなく、その機器の操作性の向上にも繋がります。これにより人間工学的快適さが向上し、医師は患者と手術に完全に集中できるようになります。

IEEE 11073系の規格のベースとなる規格はすでに採用されています。外部制御や機器のモデリングなどの追加の規格は現在開発の途にあります。シュトイテMeditecとSurgiTAIXの両社は、OR.NET e.V.の枠内で、これらの規格の開発に携わっています。規格の最初のアプリケーションは、すでに臨床で使用されています。

今回合意された共同事業の目的は、SDC規格のリアルタイム機能です。この機能は、例えば電気手術で頻繁に使用される高周波機器に必要となります。 外科医が高周波デバイスを起動させたり、切ったりする時に、時間の遅れがあってはなりません。リアルタイム機能は、閉制御ループなどの機器間の通信にも不可欠です。
合意された共同プロジェクトにおいて、両社はお互いを完全に補完できます。シュトイテは医療機器のためのワイヤレスシステムSW2.4LE-MEDをすでに確立しており、SurgiTAIX社の、SDCを通信規格として導入するためのsdcXソフトウェアライブラリはその品質が保証されています。さらに両社ともSDCに関して長年にわたって密接に関わりを持ち、OR.NETの活動を通じてお互いをよく知っています。

シュトイテ・テクノロジーズGmbH & Co.の代表取締役社長Marc Stanesby氏は以下のように述べています:「SurgiTAIX社とのプロジェクトでは、SDCライブラリの開発における長年の経験から恩恵を受けることができます。これを基盤として、SDCのリアルタイム機能のさらなる開発に集中することができます。

SurgiTAIX社の代表取締役社長 Frank Portheine博士は以下のように述べています:「シュトイテMeditecはリアルタイムのワイヤレスコミュニケーションにおいて、また医療機器の制御において包括的専門知識があります。当社の観点からは、sdcXライブラリを当社のデュアルスタックでリアルタイムライブラリへとさらに開発していくにあたり、良い基盤となります。

DMEA 2024では両社が初めて共同プロジェクトの現状を紹介します。

シュトイテMeditecとSurgiTAIX は、DMEA 2024(ドイツ、ベルリン:会期2024年4月9日~11日)に出展します。第3.2ホール、E118ブース(OR.NET共同ブース)でお待ちしています。

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